2016年7月7日木曜日

2016.07.04 宇都宮駅の立ち食いそば

● 宇都宮駅7,8番線ホームにある立ち食いそばのスタンドで,かき揚げそばを食べた。400円。以前に比べれば,駅そばを食べる頻度はかなり減った。
 ぼくだけではないようだ。昔は,宇都宮駅には3つのスタンドがあったのだが,今はひとつだけになった。この世界にも栄枯盛衰がある。

● 立ち食いそばスタンドの最大の敵は,たぶん,ハンバーガーショップだ。今は駅構内にモスバーバーとロッテリアがあるけれど,その昔は関東バスの待合所にDomDomがあって,田舎びた宇都宮に都会の香りをふりまいていた。
 昔話(それも大昔)ですまん。

● ちなみに,この立ち食いそば,35年前でも250円くらいだった記憶がある。比較的,値を上げていない外食モノということになりそうだ。

● 宇都宮駅に関していえば,味は「いろり庵きらく」の方が旨い(と思う)。が,駅そばの風情というのがあって,ホームに流れるアナウンスの声や,電車が発着するときの音がBGMになる。
 昔はわずかな乗換えの合間に駅そばを食べることじたいが,旅行の趣たり得ていたように思うけれども,その旅行の趣というのがどんどん削ぎ落とされてきた。
 今は普通列車の窓も開かない仕様になっている。これじゃ駅弁も買えない(売れない)。そもそも,長距離列車がなくなった。40年前には上野発一関行きの普通列車があったんだがな。

● 電車は移動の手段として,より安全により速くを指向してきて,今がある。まったく正しい方向で,何も文句はないのだけれど,駅そばにとっては逆風なんだろうな。

0 件のコメント:

コメントを投稿