● 七夕とはそも何ものなのか。1年に一度,織姫と彦星が天の川を越えて会える日だ。デートできる日。
ということしか知らないのが,普通の人だと思う。ぼくもそれしか知らなかった。
ところが,ネット時代の今は,それ以上の知識が欲しいと思えば,パソコンかスマホで検索をかければ欲しいだけの知識が得られる。
● 織姫と彦星の伝説は古く漢の時代の中国にすでに見られるらしい。この話ってわりと垢抜けているイメージがある。垢抜けているものだから,ヨーロッパかアラブ起源ではないかと思っていたんだけど(ひじょうに嘆かわしい分類の仕方だな),中国だったのか。
ちなみに,織姫星はこと座のベガで,彦星はわし座のアルタイルであるぞ。天の川をはさんで対峙(という言葉を使うのは,この場合は変なのだが)している。これはネット検索しなくても知っていたぞ。
● 7月7日が雨だと,その年に一度の逢瀬も叶わなくなる。ところが,7月7日といえば梅雨のまっただ中。滅多に晴れることはない。会えないことの方がはるかに多いだろう。
太陰暦では今よりひと月ほど遅くなる。これでいくと,2016年の七夕は8月9日になるらしい。これなら,年に一度のデートも実現する確率がグンと高くなる。
● 1月1日を新春とするのも何だかなぁと思う。太陽暦の導入時に,日本の伝統的行事と暦をどう馴染ませるか検討はしたんだろうけどね。
年中行事の多くは形骸化しつつある。その理由のひとつは,リアルの季節感とズレが生じてしまったからではないかと思っている。
● ま,ともあれ。今年の七夕は雨が降らなかった。夜,晴れていたかどうか,空を見あげて確認するのは忘れてしまったんだけど,たとえ天の川が雲に隠れていたとしても,雨は降っていなかったんだから,ふたりは会えたのだろうと思うことにする。
0 件のコメント:
コメントを投稿