● 烏山では昨日から山あげ祭が始まっている。烏山とは因縁浅からぬものがあるんだけれども,山あげ祭をきちんと見たことはない。
つまり,山があがるところをつぶさに眺めたことはない。ずっと昔にあったのかもしれないけれども,記憶にない。
● 今年も祭りは見ないで終わりそうだ。もともと,祭りっていうのは,唯一無二のお客は神さまであって,催行者(氏子)が神さまをお祭り申しあげるのものだ。それが全てであって,「見る阿呆」の存在は不要である。
祭りを観光資源として捉えるようになったのは最近のことであって,ずっとその地域内で完結していた催事であったろう。
だから,ぼくなんぞが見に行こうが行くまいが,そんなのは祭りからしたらどうでもいいことだ。
● が,山あげ祭が街おこしの具となった感がある今では,あの手この手でお客を呼ぶ算段に努めているだろう。
その観点から申しあげるなら,東力士を製造している島崎酒造が,山あげ祭りの期間中,仕込水を飲ませてくれる。これは飲んでおいて損はない。
マッタリとした,ネットリとした,濃い水だ。腹にたまる水,とでも言おうか。夏だからといって,冷蔵庫で冷やしているわけではもちろんない。が,キリッと冷えている。ありていに申して,かなり旨いのだ。
● 烏山は人口の減少率が大きく,この祭りを維持するのも大変だという声を聞いたことがある。当番町の居住者だけですべてを賄うことは,かなり以前からできなくなっているのではないか。
それでも,少なくなった若者や女子高校生(野外劇で主役を務めるのは彼女たちだ)が必死に踏ん張って支えている。
とわかっていながら,スルーしてしまっているのは誠に申しわけのないことなんだが。
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